「ここ、なんか違うんだよね~」
「そうですか…。ここはどう直したらいいですか?」
「それを考えるのがあなたの仕事でしょ!?」
細かく指示するわけではなく抽象的にダメ出しする人っていますよね。
しっかりと考えて提案しても「違う違う。またやり直して」とだけ言われ、指示が中途半端なのに何度もやり直しをさせられて振り回されてばかり…。
上司や先輩からアドバイスがもらえることは非常にありがたいことですが、ただ振り回されているように感じるので接していると精神的に疲弊してしまいますよね。
結局すべて丸投げ…。
この記事では、上から目線のダメ出しをしてくる人が身近にいる人に向けて「あの人たちの特徴、なぜそんな態度をとるのかという理由」について解説していきます。
対処法も合わせて載せていますので、快適な職場にしていきましょう!
ダメ出しをする人の知られざる特徴!?心理的な7つの理由とは?
ダメ出しばかりしてくる人って、こちらからすると本当に迷惑な存在ですよね。
仕事に対するやる気も落ち込むし、自分が否定されたかのような気持ちになってしまいます。
明確な指示がなく何度もやり直しをさせられることは出口のない迷路にいるようなものです。
ダメ出しをする人はなぜ私たちのやる気を落ちこませるようなことを言ってくるのでしょうか。
自分が考えなくて済むから楽
7つのうちこれが最大の理由ではないでしょうか。
働き始めてから時間が経てば経つほど考えるということをしなくなる人がいます。
それがダメ出しをする人たちです。
新人の頃は何もかも新しいことばかりで、覚えることも学ばなければならないことも沢山あります。
常に考え行動しているので脳はフル回転で活動しているんです。
しかし、経験を重ねてある程度のことがわかってくると新人のときほど頭を使わなくても仕事がこなせるようになっていきます。
毎日の業務に目新しいことがなくルーティーンになっている場合は、日常のルーティーン以外のことをやらなくなっていってしまうんですね。
新しいことを考えるのは脳にとってものすごく負担なので、いつも同じことをしている方が楽なのです。
年齢が上がるにつれ「失敗したくない」「責任を取りたくない」という危機回避の心理が働くのも考えなくなっていく要因の一つでしょう。
自分で作りだした簡単で単純な作業をたくさん抱えることで「時間が足りない!」「自分はたくさん仕事を抱えている!」と周囲にアピールし、「こんなに忙しい自分は仕事ができる人だ」と勘違いしていってしまうのです。
指導者として偉そうにふるまえることに優越感を感じている
上司や先輩の仕事には部下や新人を教育することが含まれます。
ですが教育、指導することは相手を否定することではありません。
上司や先輩が理解できていないまま上の立場になってしまうと、ダメ出しばかりする人になってしまう人が多いようです。
仕事に対する考えは人それぞれですが、仕事に対する考え方が大きく違う場合はアドバイスにはならず否定の言葉やダメ出しと受け取ってしまいますよね。
「あなたのため」という言葉を使ってアドバイスを続けても、ダメ出しが続くと自分の仕事の仕方が否定され続けているように感じてしまいます。
ダメ出しをする人は教育、指導する立場という上下関係を持ち出すことで自分が優位にいる状態に優越感を感じているのです。
こんな上司や先輩がいると精神的に疲弊して仕事を続けること自体が辛くなってしまいますね…。
仕事が出来る有能な人に見られたい
ダメ出しはクセになりやすい話し方です。
なぜなら、スパッと欠点を指摘することが頭の回転が速く切れ者な印象を与えられるから。
頭がよさそうに見える(と自分では思っている)のでついやってしまう人が多いようです。
「自分を良く見せたい!」という強い思いを持っている上司や先輩はなかなかやめられないのではないでしょうか。
周りの人の欠点を指摘することは、一見すると「細かいことによく気がつくできる人」のように見えてしまうかもしれません。
変わりの案がなくただ指摘するだけでは「本当は出来ない人なんだ」とばれる日も近いでしょう。
自分の言っている事は正しいと思っている
「あなたのためを思って言ってるんだよ?」
「ほめるのは簡単だけど、それだとあなたが伸びない」
「指摘されることで仕事って覚えていくもの」
などとあたかもあなたの事を思って言っているというニュアンスでダメ出ししてくる人がいます。
実際は自分の考えが正しいと思っておりあなたに押し付けようとしていることが多いです。
上司や先輩が「私の考えは正しい」と思い込んでいる場合、後輩や新人の考えを無視してあれこれと余計なアドバイスを続けてしまいがちになります。
周囲を自分の思うように動かしたい
主任やリーダーのような人を束ねる地位や、リーダー気質の人も仕事でダメ出しばかりする傾向にあります。
このような場合は周りの人を自分の思うように動かすことで、他人の上に立ちたいという欲求が見え隠れしているんです。
真のリーダーとは周囲と協力しながらより良い状況に変えていける人のことですが、自分の欲求を満たすためにダメ出しをしている人は仕事に対する責任感はあまりありません。
自分の理想を周囲にわかってもらいたい
ダメ出しをする人は自身の思い描く理想が高すぎる傾向があります。
そしてその理想を周りにも押し付けてきます。
「こうなってほしい」「ああなってほしい」「こうじゃなきゃダメ」という自分勝手な願望が暴走することで、「そうじゃない」や「そういうことじゃないんだよね」などと抽象的なダメ出しという形で現れてしまうんですね。
周りからの評価を気にしすぎて不安に駆られている
過去に自分だけが評価されないような状況を経験している人はその傾向が強くなります。
不安や焦りという感情を持っているのに「自分が焦っていることを周囲に知られたくない」という心理が強く働くことで起きやすくなります。
対象の相手より自分の方が優れていると周りにアピールをしていないとまた自分が評価されないので、ダメ出しという形で自分の方が優れているとアピールしているのです。
上から目線のダメ出しをする人へ3つの対処法

スルースキルを身に付ける
いちいちダメ出しに反応しているとやる気が削がれて疲れてしまいますよね。
完全に無視をするのは相手が逆上する可能性があるので辞めた方がいいですが、その人の前だけでも受け入れる姿勢をみせておくといいでしょう。
ダメ出しをしてくる人は、感情の高ぶりを抑えられず冷静さに欠けている場合が多いです。
とりあいずは言葉と態度で従う姿勢を見みせておくことでその場をやりすごすことができます。
また、あなたに落ち度がない場合は言われた事を気にしないようにしましょう。
あの人は人の仕事に文句をいうのが好きな人なんだと思うようにし、気持ちを割り切れると気が楽になります。
相談する
周りの人になるべく相談しましょう。
味方を作ることで仕事がしやすくなります。
同期や信頼できる先輩に、誰にどのようにして困らされているかを話してみましょう。
話しを聞いてもらうだけでも大分楽になりますし、信頼できる先輩の立場が上であれば注意してくれるかもしれません。
自分の仕事を否定される日々が続くと心が疲れてしまいます。
否定され続けることで、仕事の話ではなく「自分が否定されている」「ここにいてはいけないのかもしれない」と思ってしまうこともあるかもしれません。
悩みを共有できる仲間が作れれば、あなたの気持ちも少しは楽になるのではないでしょうか。
聞き入れてみる
もし、ダメ出しをしてくる人が指導のつもりでやっているなら聞き入れてみるのもいいかもしれません。
言い方や伝え方が良くないだけで内容は必ずしもおかしなことを言っているとは限らないからです。
相手の言い方や伝え方が悪くイライラしてもいったん気持ち落ち着かせて、自分の仕事になにか改善すべき点はないかを考えてみましょう。
反省や改善点を相手に伝えれば、上司や先輩は「自分の指導が伝わった」と思って安心してダメ出しも減るかもしれませんよ。
さいごに
ダメ出しをしてくる人は仕事の士気を下げてくるやっかいな人です。
本当にあなたのためを思って指導しているのかは日頃の行動から見極めるクセをつけるといいでしょう。