暇さえあればいつも他人の悪口を言っている人っていますよね。
女性が多い職場になると1人や2人は言っている人がいるのではないでしょうか。
そんな人たちは毎日誰かしらの悪口、陰口に花を咲かせていることと思います。
非常に迷惑ですね。
名前を出さなくても誰の事を言っているのかすぐわかる話し方をする悪質な人もいます。
「あなたがそれを言うの?」と自分の事を完全に棚に上げた発言に驚いてしまう場合や「よくあんなに文句が出てくるなぁ」と呆れてしまうこともあるでしょう。
この記事では、「悪口や陰口を言う人の心理状態」を紹介していきます。
心理を知ることで、悪口や陰口を言う人にどう対処していけばいいのかがわかりますよ。
悪口や陰口を言う人の隠れた心理とは?
悪口は言われている人にとっても、周りで聞かされている人もたまったものじゃありません。
あの人は一体どんな心理状態なんでしょうか。
優位に立ちたい
悪口を言う人は、気に入らない人の評判を落として自分を優位に立たせようとしています。
「自分はお前よりも優れているんだ」と周りに知らせるために悪口や陰口を言う傾向があります。
競争心の強い人や常にトップクラスだった人は、人に負ける・負けるかもしれないという事に我慢できず悪口や陰口を言う事があります。
対象の人物に聞こえるように大きめの声で悪口を言ったりする人は、自分の方が上である、優位に立っていると思いたい人が多いです。
共通の敵を作ることで仲良くなれる。自分の居場所ができる
お昼の休憩などで特定の人の悪口を言って盛り上がっているのを見たことはありませんか?
なぜ悪口を言うことで盛り上がるのでしょうか。
それは、悪口を共通の話題にすることでグループの結束感を強めようとしているんです。
悪口がグループの仲間内だけの話題になると、秘密の共有している仲間ということで親近感や結束力が強くなると感じているんですね。
女性が多い職場ではみんなで集まっての悪口大会がよく開催されていたりします。
また、悪口を言い合っている間は共通の敵がいるので自分のまわりには仲間がいる状態になります。
仲間はずれになりたくない人は自分の場所を守るために必死に悪口の話題を言っていたりします。
会話をするときに悪口じゃないと盛り上がれないというのは残念な関係性ですね。
ストレスを発散したい
口を開けば悪口ばかりが出てくる人は、誰かを悪くいうことでストレスの発散をしています。
自分の中にある不満やムシャクシャした気持ちを悪口を言う事で晴らそうとしているのです。
特定の人の悪口を言い、いじめたり仲間外れにしたりすることで自分は上の存在であると優越感に浸っています。
優越感を味わうことで気分が晴れるため、その感覚が忘れられずにまた悪口を言い続けてしまうんです。
認められたくて、ほめられたい
毎日家と職場の往復のみ、趣味などのプライベートでの楽しみがないという人は悪口・陰口をよく言っていたりします。
関わるのは必然的に職場の人がメインとなることが要因の一つでしょう。
「誰かに必要とされたい」「褒めて欲しい」という欲求がエスカレートします。
悪口・陰口を言うことで周りの人と話ができるようになるので、自分の存在価値は悪口・陰口を提供する事だと錯覚してしまうのです。
「誰かに必要とされたい」「褒めて欲しい」という欲求を強く持っている人が多いので、間違った解釈をしていることに全く気づかず行動がエスカレートする場合もあります。
コンプレックスを隠したい
「自分に自信がない」「自分に対して劣等感を持っている」人は悪口・陰口を言いやすいです。
周りに自分が劣っているということがバレてはいけないので、自分より少しでも劣っている人を見つけると悪口や陰口を言うことに必死になります。
他人と比較して少しでも自分が優位に立てるポジションを見つけては、「自分はあの人より上だから大丈夫」と安心感を得ているんです。
自分よりも下と判断した人がいた場合、相手の悪口を言う事で周りからの評判を下げるように仕向けます。
そうすることで自分の立場が少し優位になるため安心するのです。
悪口や陰口を言う人はこんな人!5つの特徴
どんな人が悪口や陰口を言うようになるのでしょうか。
ここではその特徴を5つ挙げていきます。
常に不満を抱えている人
日常の満足度が低く常に不満にまみれていることが多いです。
抱えている不満は仕事、恋愛、生活環境など多岐にわたります。
悪口や陰口を言う人の多くは自分が感じている不満は自分以外の誰かのせいだと思いながら生活しているんです。
例えば「自分が○○なのはあいつのせい」「自分は悪くない。悪いのは国や社会が悪い」など。
「自分が不幸だと感じているこの気持ちは、すべて他人のせい」という考えの元、「自分はかわいそうな被害者」として不満を抱えながら生きているんですね。
態度をコロコロ変える(嘘をつくのがうまい)
さっきまでひどい悪口を言っていたとしても、本人を目の前にするとフレンドリーに接する人がいます。
その光景を目の当たりにすると目を疑ってしまいますが、悪口や陰口を言う人は嘘をつくのがうまく平然とこなしています。
負けず嫌いでプライドが高い
自分を基準にして他人の能力を上か下かで判断しています。
基本的に自分が上にいないと気が済まないので、周りからチヤホヤされる新人や自分より評価されそうな後輩が現れると相手を陥れようとすることがあります。
いかに出来ないかをみんなの前で怒ったりすることで評価を下げようとしてきたりします。
自分のことしか考えていないので近くにいるととても危険です。
柔軟性がなく考えが偏っている
思い込みが強く自分の考えや思っていることが「絶対」でみんなもそう思っていると考えていたりします。
周りから指摘されても考えを聞き入れる柔軟性もないため、トラブルが起こった時には「○○さんが悪い」と確認もせずに言い切ったりします。
想像を膨らませて他人を攻撃していることがほとんどで「あの人は絶対こう思っている」「あの人はこんな人」と勝手に決めつけていることさえあるんです。
自分を含めた人間に対して「こういう場面ではこうするべき」「そうすることが当たり前」という偏った価値観を持っている場合が多く、自分と他人はその価値観に従うべきという考え方を持っているので厄介です。
自分の価値観が全てなので、考えに反する行動をする人は全員もれなく悪口の対象となるのです。
このような人が権力を持ってしまうと誰も意見が出来なくなるため、独裁者のようになってしまうことでしょう。
主語をぼかして話す
具体的には「~ってみんなが言っていた」「とある人から聞いた」などと言って主語をぼかし自分以外の誰かが言っていたことを装います。
自分が直接的な悪者になることを避けたい人がよく使う手段でタチが悪いですね。
「言い出しっぺは私じゃない」「私は思ってないけどみんながそう言っていた」と親切に教えているフリをして相手にダメージを与えるような言い方をしてきます。
悪口や陰口を言う人にはもうかき乱されない!5つの対処法
悪口や陰口ばかりの職場はいるだけでストレスを感じてしまいますよね。
一日24時間のうち職場にいる時間が長いという人がほとんどだと思います。
そんななか悪口や陰口を言う人を気にしてエネルギーを消耗してしまうのは正直辛いですよね。
ここでは悪口や陰口を言う人に対する対処法をお伝えしていきます。
悪口を真に受けない
もしあなたのことを悪く言われていたとしても、その話を真に受ける必要はありません。
なぜなら悪口を言っている人の話は事実ではないからです。
悪口や陰口を言う人の話は偏った価値観の上での話です。価値観が全く違う人が聞けばいい方に解釈が変わってしまうことだってあるんです。
あなた自身に問題があるわけではなく、悪口を言う側の物価値観や解釈の仕方に問題があるので気にしない方が気持ちは楽になりますよ。
距離を置く
悪口を言われている立場であれば、一度距離をおきましょう。
その人からが難しければ職場を休んで離れてみるのも効果的です。
いじめのような状態になっているのであれば、その職場から離れてしまうのが良い場合もあります。
話に乗っからない
悪口や陰口の話題の時には「自分は興味がない」という態度を示しましょう。
離しても共感されないので相手から話すことをやめる可能性があります。
「そうなんだー」「ふーん」と興味なさげな返答であれば会話が弾まないのでそこで会話が流れることになるかもしれません。
ひとつ注意なのが露骨に態度に出してしまうと悪口のターゲットがあなたに移るかもしれないのでそこは気を付けてください。
一緒にいることが楽しいと思う友達には、自分は悪口に興味がないという態度を示すことが大切です。例えば、悪口を言うようになったら「へー」「ふーん」と露骨に興味がなさそうにします。そうすると「この話つまらない?」と友達が聞いてきたり、悪口を言わなくなったりますよ。
悪口は相手が相槌を打たなければ話が弾まないので、相手がノリノリにならないようにすることが重要です。
仕事上の付き合いと割り切る
仕事をする上で支障がなければいいと割り切り、深入りしないように接しましょう。
いわば表面上の付き合い。
あなたは仲良しごっこをするために職場に行っているわけではありませんよね?
悪口をいう人たちに対して悪口を言わなくなるように注意や指摘するよりも、仕事上の付き合いだと割り切っていく方がストレスなく仕事ができますよ。
上司や同僚に相談する
あまりにもひどい悪口や業務に支障が出る場合は上司に相談してみるのも1つの対処法です。
上司や先輩に相談する際は、信頼できる人を必ず選ぶようにしてください。
悪口を言いふらしている本人に相談した話が伝わると、いじめが始まったり嫌がらせが激しくなる可能性があります。
もし、職場に相談できる人がいないという場合は外部の相談窓口があるので、利用を考えてみてくださいね。
さいごに
仏教では相手を傷つける言葉を「語殺(ごさつ)」といい、悪口も語殺に含まれます。
悪口を言う人は言葉を使って人を殺しているんですね。
言葉を言った方は、ひどい言葉を使っているという自覚があまりありません。
言われた側は「こんなことを言われた…」と忘れられない傷として一生忘れられず苦しんでいる人が多いです。
悪口を言われたからと言ってあなたに問題があるのではありません。
悪口を言っている側の問題であることがほとんどです。
そのため、悪口を真に受けて振り回されないように注意しましょう。
職場の人間関係が辛いなら、転職することも考えてみましょう。
嫌な人間関係をリセットさせることができるかもしれません。