幼稚園教諭を辞めたい
辞めたいけどやめられない
幼稚園教諭を続けるのがつらい
1年目だけどすでに辞めたい
仕事を続けることに限界を感じている
仕事は好きだけど今の環境に居続けるのがつらい
ツライと思っている新人さんにこそ読んでほしいです。
この記事では私が「辞めたいと思った理由」「辞めるまでの経緯」「1年目でも辞めていい」ことについて伝えています。
幼稚園教諭を辞めたい。1年目で感じた3つのこと
幼稚園教諭1年目で感じたこと ①1か月仕事した分がこれなんだ…
保育職の給料の低さは最近問題になっていますよね。
保育・教育の場ですが子どもたちの命を預かっている場所でもあります。
子どもたち全員を1人で見守ってけがをしないよう、安全面にも注意しながら保育するのはとても神経を使います。
その上担任としての責任が常にのしかかってきて、毎日いつも不安に押しつぶされそうになっていました。
行事が重なるときはもともと少ない睡眠時間がさらに少なくなり、心身ともに疲れ切っていて気力だけでなんとかしている状態。
朝は6時半に出勤、家に帰るのは20時過ぎが日常茶飯事。
家に帰っても持ち帰りの仕事をして、寝るのは日付が変わってから…。
持ち帰って仕事をしてももちろん残業代はありません。
お給料日にいただいたお給料の額を見ると、日々の仕事と額が見合っていないのでは?と感じてしまい心にもやもやしたものを抱えていました。
幼稚園教諭1年目で感じたこと ②この園だけ?暗黙の謎ルール
働く園によっては細かいルールが存在しています。
細かい部分に関しては、実際に働いてみないとわからないってことが意外と多いんですよね。
当時、一番良くわからないなぁと思っていた仕事が『お茶係』とよばれるものです。
事務の方はいましたが、「お茶の用意は代々新人がやる仕事」と職員の暗黙の了解になっていました。
毎日お湯とお茶を沸かして職員室のポットに用意、会議の時用に先生が食べるお菓子を買って用意しておくというもの。
飲み物を自分で持ってきている先生も多いのに用意するのが謎でしたし、必要ではなさそうな雑用に時間をとられることが本当につらかった。
先輩や園長に相談してみても「新人はみんな通って来た道だからね」「あなたは先輩たちに教えてもらう立場なんだからそれくらいのことはしなさい」と取り合ってもらえず悲しい思いもしました。
子どもたちに関することで他にやるべきことはたくさんあるのに、「私は何をやっているんだろう」と思うことがだんだん多くなっていきました。
幼稚園教諭1年目で感じたこと ③有給休暇ってなんなんだろう。
小規模な園だったこともあり最低限の人数で運営されていたため、なかなか休むことが出来ません。
先生の中には薬を飲んで無理やり出勤してくる先生もいましたが、子どもたちの安全のために職員を休ませるという考えがない園長や園側に対しての不信感が常にありました。
有給休暇は名目上ありましたが、実際は「何かあった時のために取っておく」状態で使用するときは園長が納得するような理由でなければ使うことが出来ずほとんどの先生方は使っていなかったことにも違和感を覚えました。
このままここにいると「仕事をする」というよりも「園に仕える奴隷」のような状態になるんじゃないかと居続けることに危機感を感じたのを覚えています。
退職することを決めた理由と出来事
大変だと思いながらも子どもたちの笑顔に少しの癒しをもらって「なりたかった夢を叶えたんだから」と自分なりに懸命に働いていました。
「1年目なんだから頑張ろう」と自分に鞭打って、前だけを向いて走っていたように思います。
自分にかまう時間もなく目まぐるしい毎日を過ごしていたとき、体に異変が出始めました。
今まで1度もなったことのない蕁麻疹が全身に出始めたんです。顔や首にまで広がった時はショックでした。
長期の連休に入ったタイミングで、丁度力が抜けたんだと思います。
同じタイミングで風邪を引き、せっかくの休みを治すことに専念せざるを得なくなりました。
この時から「この働き方を続けていくのは無理があるんじゃないか」と自分の働き方を考え始めるようになったんです。
子どもは可愛いし、仕事のやりがいは感じていたので『子供に関わる仕事』はしていきたい。
他の園にいる友人たちの話を聞いていると「私の園は特殊なことが多いらしい」ということがわかったので、他の幼稚園や子供に関わる仕事の情報収集をこっそり始めました。
退職を伝えたタイミング
伝えるタイミングって悩みますよね。
辞めようと考えたことがある人はみなさんかなり悩むんじゃないでしょうか。
当時いた園では「退職する3か月前までに申し出ること」となっていたので、3か月前に園長に相談しました。
担当している子供たちを1年間見守りたいと思っていたので、退職するのは年度末。
子どもたちにも先生たちにもなるべく迷惑をかけないように年度末での退職を選びました。
退職を伝える時の注意点
辞めることを伝える時はなるべく園の規定に従いましょう。
幼稚園側の話ですが、後任の先生を探す期間が必要になるため申し出の期限がある場合は期間の内に伝えるようにしたほうがいいです。
個人個人の状況にもよりますが、もし心身ともに限界を感じているなら周囲に相談してくださいね。
辞めてよかったと思った瞬間
辞めることにしてよかったなと思ったのは、退職の意思を伝えてから辞めるまで余計なことを考えずに子どもたちと向き合えたことでした。
一時は子どもたちのことも嫌いになりかけていたこともありましたが、「やっぱりこの仕事いいな」「楽しいな」と思える瞬間があったのでその気持ちを思い出せてよかったなと思っています。
1年目で辞めても大丈夫だった
「私がやらないと」「私の都合で他の先生に迷惑をかけてしまう」「子どもたちに申し訳ない」と責任を感じて悩んでしまうと思います。
真面目で責任感のある人は、特に葛藤が強くて深刻に悩んでしまうかもしれませんね。
「採用してもらった園への恩」や「期待には応えられなくて申し訳ない」という気持ちもあり、私も辞めるかどうかを考えた時は悩みました。
伝える時も迷惑をかけてしまうことに対する罪悪感や何て言われるのか怖いという恐怖など、いろんな感情が入り乱れていっそ言わないでこのままいた方が良いかもと思いました。
実際は、後任の先生も決まって特に問題もなく辞める当日を迎えることが出来たので「何を心配していたんだろう」「心配する必要なんてなかった」とほっとしたのを覚えています。
あなたが辞めたとしても、あなたの代わりはいます。
他人を気にしている目線を少し自分に戻して、仕事とプライベート両方を楽しめる職場や働き方を見つけてほしいと願っています。
辞めたいけど辞められないあなたへ
幼稚園教諭自体を辞めたわけではありませんが、当時いた園からは離れて正解だったなと思っています。
「すぐ辞めたら辞め癖がつくから良くない」とか「つらくても3年は頑張らないと」とか、色々言われることがあるかもしれません。
ですが、結局のところ辞めるかどうかを決めるのは周りではなくあなた次第です。
そのまま残り続けることがあなたにとってプラスだと思えるなら働き続けてもいいですし、新しい可能性を信じて別の園に行くことや別の仕事をしてみたいと思ってもいいと思います。
もし続けるか辞めるかを悩んでいるのなら、「自分が選んでいい」、「選べる選択肢があるんだ」ということを知ってほしいなと思います。